見る角度によって色が変わるという乗用車・トヨタ「マジョーラⅡ」のCMが流れているが、車の色について、いつも疑問に思うことがある。安全のためになぜもっと目立つ色を使わないのだろうか。おそらく8割近くが灰・黒・白系統のくすんだ暗めの色で、黄・赤系統の鮮やかな色の車は数少ない。
たそがれ時や曇天・雨天の日中、注意力がとくに散漫になっているわけでもないのに、いきなり目前に車が現れ、ドキッとすることがある。天気の悪い時くすんだ色の車は、風景に溶け込みやすい。騒音がひどいければ、さらに目に付きにくくなる。車体が目立つ色であったならば、防げた事故もかなりあったのではないだろうか。
「色の変わる車」は、どうだろう?対向車や歩行者に安全上の影響をあたえないのだろうか?実物を見たことはないが、人目を引くような装飾(広告なども)を車体に施すことは、今度は逆にわき見運転(歩行)を誘発することになってしまうだろう。運転や歩行の妨げになるようなものは、できるだけ避けるようにしたほうがいいと思う。
デザインやスタイルよりも、交通の安全を優先してもらいたいものだ。