
突如巻き起こった小林多喜二の『蟹工船』の大ブーム。新潮文庫は、今年だけで50万部を発行、この増刷はまだまだ終わりそうにないという。読者は半分が20~30代の若い層。2種類出ているマンガ(イーストプレスと東銀座出版)もそれぞれ15万部売れている。ワーキングプアや格差社会の深刻な状況が背景にあることはいうまでもない。
これまでなかなか観る機会のなかった映画『蟹工船』も各地で上映されるようになってきた。
首都圏でも、横浜のシネマ・ジャック&ベティで、「緊急劇場公開」される。期間は9月27日(土)~10月10日(金)。1日だけの上映(長くて1週間)が多い中、2週間の上映というのは貴重である。1953年の作品ではあるが、今回はニュープリント上映となる。衝撃の秀作として名高い映画『蟹工船』をこの機会にぜひスクリーンで堪能してほしい。
上映日程
★9月27日(土)~10月3日(金)
10:00/13:55/17:50
(併映「時代を撃て・多喜二」12:10/16:05)
★10月4日(土)~10月10日(金)
10:20/14:25/18:30
(併映「にあんちゃん」12:30/16:35)
前売 1000円
当日 一般1500円 大高1200円 小中シニア1000円
2本立て・入れ替えなし(最終回1本のみは1000円均一)
問い合せ
シネマ・ジャック&ベティ